2012/11/19

名も知らぬ花のように

聴いてると、涙がぽろぽろこぼれる曲です。
希望と絶望の狭間に揺れるとき、心に沁みる曲です。

作詞:加藤登紀子  作曲:Yae

「風に咲く花びらの 名前を知らない
名も知らぬ花のように 人は生まれ生きてる

陽だまりの子供たち 駆け回り遊ぶ
大空に届くように 明日の種をまく
いたずらな天使が流した涙は
雨になり 嵐になり 命の声 運ぶよ

果てしない星たちの 奇跡の力で
この宇宙は生まれてきた 愛しあうそのため

巡りあう花たちは その愛を知らない
ただ夢中で空に咲いて 花びら開くよ
いたずらな天使が飛び立つ春の日
赤い実の甘い蜜を 胸に抱いて羽ばたく

いたずらな天使が流した涙は
雨になり 嵐になり 命の声 運ぶよ」



2012/11/11

もみじコンサート

11月10日、職場の病院(外来待合ホール)で、第3回「もみじコンサート」を開催しました♪
雨女の私ですが、今回は雲ひとつ無い快晴!
清々しい秋晴れでした。

外に見えるのは桜の木ですが、ガラスの窓には“手作り”紅葉で舞台を飾り付け↓↓
患者さんがこつこつと切った折り紙のもみじです。
もみじで文字と絵を作り上げました!!

出演者も観客もすべて、当院の患者さんと職員です。
「患者さんによる、患者さんのためのコンサート」というコンセントを、3年目にしてついに達成できました。

実は、入院患者さん達は、プレッシャーのあまり直前でドタキャンするということの繰り返しでした。
なので、過去2回の出演患者さんは外来通院の方ばかりでした。
今年も入院患者さんは、この日までの数週間、緊張しっ放しで、当日の出番直前は、プレッシャーのあまり倒れそうでした。

そして演奏中の様子は手に汗握るものでしたが、なんとか演奏し終わり、拍手をもらい、ホッとした安堵の笑顔を浮かべた姿を見ると、嬉しくて胸がいっぱいになりました。

プログラムの最後は、私と看護師さん(ギター)の伴奏で、会場の皆さんに「もみじ」を歌っていただきました↓↓

歌詞幕も手作り↓↓ 同僚の方と半分ずつ、墨で書きました。

練習に弾いたとき録音したものですが、我ながらお気に入り♪ ↓↓

やっぱり、音楽の力はすごい。
上手いとか下手とか、そんなことで野次る人もいなく、
みんなが温かいキモチになれた、そんなコンサートでした。

それにしても、本物の紅葉が見たいなぁ。

2012/10/27

Tokyo International Film Festival @ 六本木ヒルズ
観てきた映画のタイトルは「NO」!!!
http://nolapelicula.cl/

内容は、他ホームページより解説を抜粋しますとこんな感じ↓

1974年に軍事クーデターを起こし、軍事政権の中心人物ピノチェト大統領の任期を延長することの是非を問う1988年の国民投票中の南米チリが舞台。
反ピノチェト派「NO」の選挙キャンペーンを企画する広告プロデューサー(Gael García Bernal)が「NO」に参画し、国民投票が終了するまでを描く。

変革。
今の日本にも必要。
この映画の人々のようなエネルギーが今の日本人に持てるのか。
私の中にあるのか。

一般公開されるといいなぁ。

2012/10/06

入院

まばたきをしていたら9月が終わり、もう10月になっていた。

人生は、良いことも悪いこともあり、ついている時もついていない時もある。
「まさか自分の身に起きるはずがない」、「起きてほしくない」ことってのは、ある日突然やってくる。

1週間前の木曜の夜。
珍しく悪寒がして、久しぶりに早くベッドに入った。

翌朝の金曜日。
体、とくに右側が痛くて、ズボンを履くために足を上げるのすら一苦労。
職場まで歩く道のりが途方もなく長く感じた。

やっと着いたけど、立っているのが辛くて早退。
午後からは熱がぐんぐん上昇。
ベッドに横になっても体が痛くて、どのポジションがラクか試してもどこもラクじゃなくて、ベッドの上でのた打ち回る。
夕方パブロンを飲むとちょっとラクになるけど、2時間くらいで効果が切れてまた辛い。
んなわけで、1日3回と書いてあるパブロンを2時間毎に飲む。

高熱下がらず、夜中は39度近くまで上昇する日々が始まる。
町医者で処方された解熱剤も効かず、夜中は熱と体の痛みでもがき転がりまわる。アクロバット状態。
うとうと夢を見ているのか、自分の妄想なのか分からない世界で彷徨う、長い長い終わらない夜だった。

健全な精神は、健全な肉体に宿る。
この痛みと熱のつらさは、私の心も打ち砕いて、自分の存在価値すら意味がないように感じた。ここでエネルギーを発していることなど、この世の誰も知らないし、知ったところでどうでもいいことなのだ、と。

そして今週の火曜日、違う町医者を受診。
近くの大学病院で精密検査するように紹介状が書かれる。
一日中検査。途中耐えられず外来の診察用ベッドで横にならせてもらった。
看護師さんに、「辛いの気がついてあげられなくてごめんね」と言われ、こっそり泣いた。

結果、右腎盂腎炎。
このまま緊急入院&手術です、と。
右の腎臓に膿がたまって破裂寸前まで膨れ上がっていた。
外から観てもはっきりわかるくらい、右の腎臓が膨れていた。
腎臓を体の外から触るのはこれが最初で最後だと思う。

初めてのオペ室。
テレビで見るのと同じだった。
脊椎麻酔が打たれると、下半身の感覚がなくなり、あとはやられ放題。
下着を脱がされ、股を広げられ、みんなが私の股を覗いていた。
恥ずかしいけど、こんな事態なんだからと、羞恥心はできるだけ捨てた。
それでも、みんなが私をいじっていると思うと涙がでた。
自分が無抵抗で、無力で、情けなくて、悔しくて。
私の両手は、流れる涙を拭うこともできずに置かれていた。

ミルクティのような膿が出てきて、オペ中に「これですよ」と見せてくれた。
尿管に人工の管が埋め込まれた以外、私は切られることも縫われることもなく終わった。

そのあとは、人形のように担架からベッドへ移され、
ドラマのように、院内をカラカラとベッドで運ばれて戻った。
次第に麻酔のしびれが回復していき、私は人間に戻った。

とはいえ、導尿のカテーテルとバルーンをぶらさげて歩くのは、生きた心地がしなかった。バルーンにも「ミルクティ」が溜まっていた。「病人」っぽかった。

病棟は糖尿病を専門にしていたため、私以外全員、糖尿病の高齢者だった。
みんな血糖値を測ったり、インスリン注射をしたり、栄養指導を受けたりで忙しそうにしている中、私はヒマだったので、看護師ウォッチングに専念した。
結論。相手の認知機能に合わせて態度や口調を変える看護師は最低だ。
相手ができない・分からないことにイライラして大声をあげたり、子どものように叱ったり。
マンパワー不足で、心に余裕がないのだ。
同じ医療従事者として肝に銘じよう。患者体験も悪くない。

幸い、熱も下がり、体の痛みも消え、抗生剤を点滴から経口薬に切り替えてもらうことで、今日退院できることになった。

外の空気が美味しい。風が気持ちいい。
痛みを感じずに歩ける幸せをかみしめた。

私の右の腎臓は、生まれつき腎皮質が薄かったらしい。
今後機能評価をして、場合によっては摘出手術も覚悟するようと宣告された。もしかしたら腎臓が1個になってしまうかもしれないということ。

健康がとりえだった私の人生は一変した。
大袈裟だけど、そうなのだ。
私の〝とりえ″は、努力せずとも、いつもそばにあった。
それを失った今、どう生きたらよいのだろう。
取り戻すために生きるのか、失ったまま別の道を生きるのか。
いずれにせよ、つまらなく生きるには、人生は短すぎる。

2012/08/24

Summer Live 2012!!!


去る8月21日、職場で「Summer Live 2012」を開催しました!!

なんと、ナース兼ミュージシャン(ベーシストとドラマー)が2人いたんです。

こんなスゴイ逸材を眠らせておくなんて、もったいない!
ってゆうか、私も一緒に演奏したいっ(^_^)
病院の中にある「職種の壁」を超えたミラクルコラボレーションを実現させたい!

という気持ちから、ついに職員バンドを立ち上げた(強引にお願いした・・・)のでした。

ギタリストやヴォーカルの女の子たちも加わり、総勢6名。
練習は楽しくもあり、仕事の合間を縫っての練習なので過酷でもありました。
ライブのたった1か月前に立ち上げ、選曲、練習。
ハードスケジュールをこなしてくれたメンバーに感謝と尊敬の念でいっぱいです。

曲目はコチラ↓
1.少年時代
2.島唄
3.真夏の果実
4.夏の日の1993
5.Dancing Queen
6.Time after time
7.フレンズ
8.しるし
9.涙そうそう

当日は、満員御礼!
作業療法室に入りきれなくて溢れ出るほどのお客さん(患者さんと職員)が来てくださいました。

私はというと、ありえないミスの連発。
ベーシストとドラマーの二人は、ミスなし!アドリブあり!
プロってこういうことなんだ、と改めて二人のスゴさを実感しました。

ドタバタだったけど、バンドメンバーのみんなが楽しんでくれたと信じてる。
そしてそれはきっと、お客さんにも伝わったと信じてる。

忘れられない2012年、夏の思い出。
本当に本当に、ありがとう。
みんなサイコー!!

2012/08/05

@狛江

去る7/28、丹菊正和さん&日倉士歳朗さんライブに行きました。
丹菊さんは、私の尊敬するドラマーというかパーカッショニストというか、オールマイティーのミュージシャンなのであります。
なんかカタカナ多い・・・。おまけに、ヴォーカリストでもあったのでした。あ、またカタカナ・・・。

今回初めてその歌声を聞きましたが、澄んでいてウットリ。
両手は魔法のようにパーカッションを操り、目も耳も釘付けでした。http://www.geocities.jp/spicy_beat/


一緒に演奏された日倉士さんもステキで、スライドギター?とやらをホワンホワンと演奏されておりました。
風貌もハスキーなお声もダンディーで、御年60歳なのだそうです!

ふたりとも、かっこいいオジサン(失礼!)でした。
音楽が好きでたまらないという気持ちが演奏に溢れ出ていて、
演奏も全身全霊で、
夢を諦めずにずっと音楽をやり続けてきた、その歴史というか品格というか気迫というかが、ふたりのオーラとなって醸し出されているような気がしました。

大きすぎると思われる夢でも、高すぎると思われる壁でも、無理だと思った瞬間に終わりなのかもしれない。
自分を信じ続けること。
そんな生き方、かっこいい。

2012/07/16

さようなら原発10万人集会

先週、No Nukes 2012へ行ったとき、「最近、私なんもやってないなぁ」と情けなくなり、まずはデモ復帰から!と本日参加してきました。

昨夜、廃材をもとに作った即席ブラカード↓↓
No Nukes 2012のパンフの表紙をちぎって張り付けました。
あと、入場証明だった真っ赤なバンドを再利用。

代々木公園に到着↓↓
人、人、人!!!

代々木公園を抜けて、原宿へ↓↓
若者が音楽でアピールしてました。こーゆーの好き♪

トラックに乗った音楽隊↓↓
こーゆーの、やりたい!!!

警察が大勢待機↓↓
ヒマそうだ。。。

私は原宿→表参道→青山→千駄ヶ谷コースを歩きました。
そばで親子が大きな声でアピールしていました↓
負けるな大人!!
大人を見て子どもは育つ。
私たちが行動でどう示すか。
それが未来に通じる、未来を変えるのかもしれない。

「Think globally, act locally」
とりあえずデモから。
それでも許してもらえますか・・・?

一緒に行ってくれたツバッチ、ありがとう~

2012/07/13

NO NUKES 2012

7月7日、8日@幕張メッセ
行ってきました、初めてのフェス!
 http://nonukes2012.jp/

とにかく感動した。
ライブはスバラシイ。
音楽はスバラシイ。
こんなライブ、やらなくてもいい核のない世の中がくれば、
もっとスバラシイ。

2012/07/01

アフタヌーンコンサート

去る6月25日、職場で企画した「アフタヌーンコンサート」第1回を、無事、満員御礼?にて、終えることができました。

記念すべき第1回は、私が尊敬する大好きなJazzVocalistのミキさんとお仲間のピアニスト直子さん&ベーシスト真司さんをお招きしました。

普段、作業療法室にはいらっしゃらないような患者さんも来てくださいました。感動を表現するのが苦手な患者さんが多いですが、コンサートが終わったあとに病棟でお会いしたら、「さっきは良かったよ」「どうもね」と声をかけてくれたりして、彼らなりに楽しんでくださっていたのだと確信を持ちました。

この日はマイケル・ジャクソンの命日。
それにちなんで「Heal the world」も演奏されました。
私も、あのときの衝撃はよく覚えていて、その翌月に現職場へ入職したので、あれから3年かぁ、としみじみ。

これは、私がリクエストした「糸」です↓
この曲のみJazzアレンジされず、原曲通りに歌われております。
女性患者さんがひとり、一緒に歌ってしまって止まらず。
それでも出演ミュージシャンの方々は、「患者さんが楽しめるのが何より」とニコニコ許してくださり、感謝感激。

最後は「What a wonderful world」で締めくくられました。
この歌のように、ステキな世界、美しい地球が今後も守られますように。


そしてこれは、6/29の音楽療法で録音した患者さんのハンドベル演奏。 オシャレ「きらきら星」です。
気持ち良く伴奏させてもらっちゃいました。
楽しかった!ありがとう皆さん!!

2012/06/23

眠れぬ夜の仕事図鑑 Abendland

本日、ナマケモノ倶楽部が主催の試写会&トークショーに行ってきました。映画はコチラ↓↓
http://nemurenuyoru.com/

同監督の「いのちの食べかた」も強烈な映画だったので、今回もハズレはないだろうと期待して行きました。
約90分のドキュメンタリー番組が、ナレーション無し、BGM無し、字幕も説明も無し、というのはビックリ。
つまり、観客自身の解釈に完全に委ねられていて、それ故に私たちの考える力が問われているとも言えるかもしれません。

舞台はヨーロッパ。国境警備、NICU、ドイツのビール祭り、バチカンの夜ミサ、国連欧州会議、戦闘機組み立て工場、自殺防止ホットライン、火葬場、郵便局、娼婦、難民キャンプの引っ越し、デモ隊の座り込み、闇売買、老人介護施設、警察etc...
私たちが眠っている時間に、煌々と灯りがともり、働く人、遊ぶ人、介護される人、死ぬ人、SEXをする人、犯罪者などが淡々と映し出されます。

映画のあとは、文化人類学者の辻信一さんと、ドキュメンタリー映画監督の海南友子さんのミニトークショーがありました。

この映画の原題は「Abendland」=〝西洋、日の沈む土地″。
日本も日の沈む土地。なのに宇宙から地球を眺めたとき、夜に最も光っているのが日本。
それを鼻高々と、文明だと叫んでいた。でも今や、光っていることこそが非文明的であることに気付かなければ・・・。
私たちは「夜」を奴隷化した。昼と同等のことが夜でも出来るようにした。そのために欠かせないモノ、それが「電気」。
だけど、ホントに夜、電気をつけてやらなきゃいけない事って、実はごく僅か。

3.11で原発の恐ろしさを目の当たりにして、じゃあ自然エネルギーにシフトだと叫ぶ。
でもちょっと待って。その前に、夜になったら電気を消そうよ。
おひさまが沈んだら、体を休めて、キャンドルなんぞ灯して、ゆっくりおしゃべりしたり、ごはんを食べたり、スローな夜を過ごそうよ。

そんな、辻信一さんの言葉にハッとさせられました。
エネルギーの出所を議論することは大事だけど、如何にエネルギーを使わない生活を心がけるか、これも同じくらい大事なんだ。

そして、海南友子さんのトークで、映画監督の視点から、編集されてメディアに流される情報の切り口が如何にフレーム化されているかを改めて考えさせられました。
3.11で、メディアは真実を映さない、語らない、ということを痛感したこと、思い出しました。
最近、これまたFacebookで友達がシェアしていたイラスト↓↓

情報があふれ、激しい騒音があふれ、日本は、やたら忙しい。
けれど、自分はどこへ向かうのか、ふと立ち止まって、電気を消して、ゆっくり考える夜もイイかもしれません。

夜は本来、暗闇であり、私たち人間の内面もまた暗闇である。
心の声に耳を傾けるには、夜がイチバン。

2012/06/10

昨日、お友達で、ジャズシンガーの美樹さんに、
「今日か明日、一緒にごはんいかがですか?」と連絡したら、
「じゃあ今夜にしましょう」とお返事をいただき、
嬉しいことに、その日のうちにお会いできる流れとなりました♪

美樹さんに、ライブステージ以外でお会いするのは久しぶり。
一日中冷たい雨が降り続き、風も強く、キモチもなんとなくスッキリしない土曜日でしたが、美樹さんの笑顔を見たそのとたんに、パッと明るい花が咲いたようでした。

私たちが出会った頃のこと、最近のこと、これからのこと、世代も経歴も全く違う私たちですが話は尽きません。
一緒にいるだけで、美樹さんにはたくさんのパワーとエネルギーとハピネスをいただいてしまう。
相変わらず、私の永遠の憧れのお方です♪

先週、美樹さんがステージで歌った、「糸」(中島みゆき)という曲を教えていただきました。有名なのかしら?
中島みゆきのオリジナルもステキですが、岩崎宏美バージョン、櫻井和寿バージョンもステキです。
皆さんはどのバージョンがお好きですか・・・?
なぜめぐり逢うのかを 私たちはなにも知らない
いつめぐり逢うのかを 私たちはいつも知らない
どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない

なぜ生きてゆくのかを 迷った日の跡のささくれ
夢追いかけ走って ころんだ日の跡のささくれ
こんな糸がなんになるの 心許(もと)なくて ふるえてた嵐の中
縦の糸はあなた 横の糸は私 
織りなす布は いつか誰かの傷をかばうかもしれない
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます

「仕合わせ」とは、国語辞典では、「運命の巡り合わせ」という意味なのだそうです。
「仕合わせ」と呼べる人に出会えること、それが「幸せ」なんだろうなぁ。ジーンと心温かくなる曲です。

2012/06/08

いのち

5月の末の夕方、親友のあっちゃんから電話がかかってきました。
「今朝、父が亡くなりました。」

3月にお見舞いに行ったとき、
「アイちゃん、遠いところからわざわざ悪かったね」と、
ベッドから笑いかけてくれたのが最期になるなんて。

あっちゃんは数年前にお母さんを癌で亡くしました。
あのときは、一人っ子のあっちゃんと、お父さんが喪主でした。
二人が泣き崩れていた姿がまだ鮮明に残る同じお寺で、こんなに早く、お父さんをお見送りすることになるなんて。
その後、結婚して1児の母となったあっちゃんは、お母さんのときのような壊れそうな脆さはなく、泣きながらも凛とした何かがありました。
「ついにみなしごハッチになっちゃったよ」と寂しく笑う傍には、旦那さんと0歳のしょうちゃんがいて、家族の絆が支えていました。

大切な人と、家族と、友人と、愛する人と、明日もまた会えることは、当たり前なんかではなくて奇跡なのだということを、何故すぐに忘れてしまうのだろう。
明日、もう会えないかもしれないのに、傷つけたり、素直になれなかったり・・・。

あっちゃんがかけた、お父さんへの最期の言葉は「ありがとう」でした。
私なら私なら、と考える。間違いなく、「ごめんね」だと思う。
そう分かってるのに、明日会える保障なんてどこにもないのに、今日もまたやり過ごして日々を生きている。

私も誰かのためになっているのか、必要とされているのか。
誰か一人くらい、私のために本気で泣いてくれる人がいる。
そんな人生を送りたい。

2012/06/02

「向き合うこと」


「怒る」ということは、
怒られる方もだけど、怒る方もエネルギーを消耗する。
怒るべきことに対して、どう怒ったらいいのか分からなくて、
怒っても伝わらず、ならば怒らなければ良かったと思ったり、
自分の言い方がまずかった、トゲがある、と思ったり、
そもそも自分に怒る資格があるのか? 
自分は正しいのか? と疑ったりして、
結局、怒ることで、自己嫌悪に陥る。

最近は、そんな日々でした。

友人がFacebookでシェアしていた、どなたかのブログを拝借させていただきます。
自分のことだけ考えて、余裕がなかった最近の私に、「目を覚ませ」と言っているかのよう。
ガツンとくらった気分です↓↓

「怒ることも、怒りを表すことも、悪いことじゃないって思う。
前向きな、愛が根底にある感情なら。
ぶつかることを恐れて見て見ぬふりをしてたら、
生きてる醍醐味、半分しかないのではとも思う。
例えば何か悩みがあったとして、そこを無視してたら、
いつまでもたどり着かないと思う。
穏やかでいつづけるほど、まだ人間出来てない。
だからこそ、生きてるんだ。
ぶつかる。表す。交わる。乗り越える。」


2012/05/20

旧古河庭園のバラたち

昨夜、旧古河庭園のバラのライトアップを観に行ってきました。
バラの数のより人の数の方が多かった?けど、
それほど気にならずに、バラを楽しめました。


白バラ↓


ピンクと黄色が混ざった感じのバラ↓
これ、好き。

花びらの輪郭がほんのりピンクのバラ↓
これも好き。

なんか、蓮みたい↓ 花びら、開き過ぎでしょ。

一緒に行ったMiguel Ángel ↓ 花のポーズ、だそうな。。。

私も。。バラってキャラではありませんが(*_*)

2012/05/13

2012年の誕生日

去る5月7日は私の誕生日でした。
でも、世間はGW明けの、ブルーマンデー。
「5月病」を患い始める頃・・・。
にもかかわらず、この日、お祝いしてくれた人がいて、
私は、みんなが浮かない気分の中、世界一Happyでした。

プレゼントにいただいた、ト音記号のボールペン↓↓
一生の宝物。

帰ったらポストに届いていた、滋賀に住む親友からのプレゼント↓

そして昨夜はYaitaに、ケルティック(アイリッシュ?)音楽のライブでお祝いしてもらいました↓↓
アイリッシュ音楽って日本の音楽と似ているんだそうです。
確かアンデスのフォルクローレも同じようなこと言ってな・・・。
ようやく気付いたのですが、私、エスニック音楽が好き!
シンプルで、センチメンタルで、アコースティックなところに惹かれる。

ライブのあと、初めて、COLD STONE(アイス屋さん)へ。
ココ、流行ってるんですか? 行列ができてた。
この、ディズニーランドみたいな演出に目が点↓↓
若さってこういうこと?と少々ショック。負けられない!!

今日は母の日。
3●年前の5月7日、私を産んでくれた母に感謝。
私が今ここにいること、その奇跡は母が作ってくれた。
そして、その奇跡の日を祝ってくれる友だちがいる。
1億2千万人の中から、私を見つけてくれて、ありがとう。
そばにいてくれて、ありがとう。

カーネーションよりも、アジサイが似合う母に送りました↓↓
電話で久しぶりに声を聞けて、胸がいっぱいでした・・・。

2012/04/21

今朝のJwaveで

「母とを観に行った時に、”あんたとをあと何回観れるのかな”
というようなことをつぶやかれたときに、
自分の家族が「死」や「生きる」ということを深く考えているんだなと。
悲しみのような光のような感情を目の当たりにしたときに、
「自分はこの人から生まれたんだな」って感じて、
それで僕が音楽を作るのであれば命の歌を歌おうと思ったんです。」

(堂本剛)

桜の散った今、私も同じことを思う。音楽は作れないけれど。
なのに、現実はキモチとは裏腹に動いていて、
変える勇気と変わらない勇気、
そのどちらもが出せず、春の嵐のように渦を巻いている。

2012/03/22

一足お先に桜

両親とゆっくり時間を過ごしたかったので、お忍びで(?)里帰りをしてきました。
モチロン、ご無沙汰してしまっている地元の旧友たちとの再会もしたかったのだけど、欲張るのはやめて、今回は家族水入らず。

知多半島の先っぽにある温泉へ行ってきました。
伊勢湾の海がキラキラ↓

温泉は残念な外観でしたが、何せ平日に行ったので貸切状態↓↓
母は最近はまっているシニア水泳教室の影響で、バタ足の練習をやってました。

温泉の後は、知多半島最南端にある、聖崎公園へドライブ。
ソメイヨシノより1か月早く咲く河津桜が満開、という新聞記事を見て、行ってみることにしたのです。
本数は少ないけど、とても美しい桜でした↓↓
一足お先に花見しちゃいました♪

強風のため、空は澄んで、花粉はピークに・・・。

公園からは太平洋が見渡せました↓↓
すると・・・ん?!なんと、海の真ん中に弘法大師が立っているではありませんか!!

弘法大師が三河から知多のこの地に上陸したという伝承にちなんでいるそうな。びっくりした~。

「さざれ石」もありました↓
国歌「君が代」に出てくる、あの石です。

公園のてっぺんには、聖平和観音が↓↓
横で咲く河津桜と梅のコントラストが和風で良い雰囲気。

ふるさと、知多半島の魅力を再確認した一日でした。
海も温泉もあって、いい所だなぁ。
私、こんな素敵な所で生まれ育ったんだ。
そんなことに今更気づいた・・・。

ところでこちらは、母が納豆嫌い克服のために、毎朝食べているという「納豆バナナ食パン」↓↓
「ごはんに納豆かけて食べる方がよっぽど美味しいのに」と反論する私に、「それが美味しく感じないから苦労してるんや」とのこと。
納豆バナナ食パンだと、バナナの味で納豆の味がオブラートに包まれるらしい。
試しに食べたけど、確かにバナナの勝ちって感じでした。
そこまで我慢して納豆食べなくてもいいのに・・・。

そしてこれは、帰りに名古屋駅の喫茶店で注文した朝食↓↓
小倉トースト、初体験です♪ 
右は、小倉チーズトースト。右下は、おまけの「ういろ」。
これはオイシイです。名古屋にいったら是非召し上がれ~

2012/03/04

桃の節句

3月3日、桃・・・ではなく梅のお花見に行ってきました。
小田急梅が丘駅にある、羽根木公園です。
今年は梅の開花が遅れているそうで、「梅まつり」も終わっているにもかかわらず、ほとんど咲いていませんでした。残念!!
辛うじて咲いている木に人がたかっていました。

桜も今年は遅れる見込み、とラジオで言っていました。
そんなに寒かったっけ?この冬。

それでも、弁当&梅チューハイ買って、羽根木公園でピクニック♪
一緒に行ったAyaチョイス。「梅を見るんだから梅酒」とな。

我がふるさとの梅は咲いてるかなぁ。
梅は私にとって、桜よりも胸をキュンとさせる花です。
私のふるさとの名も、「梅が丘」。
ふるさとを出て10年以上が経ちましたが、あの梅の咲く光景を思い出さない春はありません。

夕方は、つのだたかしコンサートへ行ってきました。
つのだたかしサンは、リュート奏者です。
この楽器の音色と見た目に魅了され、いつかつのだたかしサンのバロック音楽が聴きたい!と思い続け、ついに念願が叶ったのでした↓↓

私がリュートを知ったのは、ジブリ映画「耳をすませば」で「カントリーロード」を歌う、このシーン↓↓
右のオジサンが弾いているのがリュートでした。
子供の頃は、壊れたギターを弾いているんだと思っていました。

美しいリュートの音色。必聴です↓↓


リュートは、日本ではマイナーな楽器ですが、中世からバロック期にかけてヨーロッパで演奏された古典楽器なのだそうです。
繊細で、うっとりするような甘い音色でございました。

2012/02/25

青梅マラソン Ome 30km Road Race 2012

去る2月19日(日)、青梅マラソンに参加しました。去年初参加で10Kmの部に出場したのですが、今年は30Kmに挑戦!

20kmがベスト記録で、30Kmは未知の世界。
しかも、ここ1年、トレーニングをサボっていて、月2~3回走る程度。さらに、この1週間は連日睡眠4時間、体は疲労困憊。
心臓発作を起こしたらどうしよう、
足がつるかも、
「最後尾」車につけられるかも、
棄権は避けたいetc... 
不安でいっぱいでしたが、会場の熱気でテンションUp!
「楽しもう」と開き直ってStartです↓↓



走り出すと、地元の人たちの沿道からの応援がパワーをくれました。
こんなに走るのが楽しいと思ったのは初めてかも。
疲れも感じず、20km地点までは、かつてない好タイム。
こんなに順調でいいのかしら?
私って意外にスゴイのかも? 才能あるんちゃう?
とうかれていましたが・・・、20km以降は足が棒。
心臓は平気なのに、足腰がついていかない。
歩いてるんだか走ってるんだか分からない。
でも、たとえ遅く感じても、走る方が多少は早いだろうと信じて前へ進みました。

3時間5分でゴール! ランナーズハイ!!
思わず「青梅マラソン記念せんべい」をおとな買い。

今年は30Kmの部の参加者13,192人
そのうち完走者 男子10,534人、女子1,969人 (計12,503人)
で、私は1002位でした。
悪くない、というか、むしろ上出来!!
久しぶりに自己評価高まりました。
努力せずしてこの結果。ひひひひ。

4月はフルマラソンにチャレンジです。
今度こそトレーニングしよーっと。。

2012/01/09

チーズはお好きですか・・・?

大のチーズ好きの私も唸る、身の毛もよだつ、お品です。
黒カビチーズ↓↓ いただきものです。
なんでも、スペインのチーズコンクールで入賞したとか。
黒カビ部分を包丁で取り除くときは、
ゾクゾクというか、ゾワゾワと鳥肌が立ちます。
納豆を最初に食べた人も尊敬するけど、
黒カビチーズを食べた人も尊敬する。

2012/01/04

今年のケータイ待受画面

新年早々、協力隊同期のサザエさんが送ってくれた写メです。
私への愛に溢れてるっ。

一度行ってみたい私の憧れの地、和歌山県は那智勝浦町出身のサザエさん。
昨年の台風で大きな被害を受けた熊野で初詣をして、その被害の大きさに唖然としたそうな。
復興を心よりお祈り申し上げます。
熊野古道よ、待っててね。。。

2012/01/02

One Familiy

あけましておめでとうございます。
新年が、皆様にとって、平和で幸多き年となりますように。

さて、昨年末のことですが、私、ついに日本武道館デビューを果たしました!念願の大物ライブに初めて行ってきました。
アンジェラ・アキ 「My Keys 2011」~Power of Music~

2階席の1列目で、アンジェラの顔もしっかり見えました♪
アンジェラは妊娠9か月。
毎回着ているというナンバーTシャツは、”妊婦”の「22」。
PowerfulでSoulfulでHappyオーラに満ち溢れた、大きなお腹のアンジェラに、感動しまくりの2時間半でした。

事前にオフィシャルサイトで受けたリクエスト曲を歌うというこのライブ。
私の大好きなQueenの「Bohemian Rhapsody」や、Billy Joelの「Honesty」を聴けて大満足。
改めてアンジェラの歌とピアノのうまさ(ジャズも披露)を知りました。
その中でも、この曲のこのアレンジにはしびれました↓↓


最後の曲は、アンジェラのオリジナル、「One Familiy」。
紅白でこの曲を歌って、産休に入ると言っていました。
この歌詞のような世界になりますように、と2012年を迎えた今、心から願います。

「あの人達は他人だから」って言うけれど
みんな同じ血が通っているんだ
「離れてるから関係ない」って言うけれど
いつも遠くで泣き声が聞こえる

向こう岸へ渉る橋がない ならば一緒に舟を作ろう

We're brothers and sisters, fathers and mothers
世界中の境界線がなくなれば
孤独はきっと手を取り合って
大きな輪に、家族の輪になるでしょう
We are family, we are family, we are family, one family

目を閉じないと見えないものって何だろう
それは想像から起こる革命
言葉なくして伝わるものって何だろう
それは地肌が物語る優しさ

一つしかないパンをちぎるから それを君と一緒に食べよう

We're brothers and sisters, fathers and mothers
宇宙(そら)から見た人はみんな同じ色
知らない手も家族の手だ
指をからめ、握りしめて、歩き出そう
We are family, we are family, we are family, one family

少女の瞳に太陽は昇り 少年の魂に泉が湧く
変化の風が吹き始めた 夜明けはすぐそこに

We're brothers and sisters, fathers and mothers
世界中の境界線がなくなれば
僕らはきっとつながるから
大きな輪に、家族の輪になるでしょう

We're brothers and sisters, fathers and mothers
宇宙(そら)から見た人はみんな同じ色
僕らは今、旅立つ時
指をからめ、握りしめて、歩き出そう
We are family, we are family, we are family, one family
We are family, we are family, we are family, one family