2010/06/30

I ❤ World Cup

昨日は歴史に残る日本vsパラグアイ戦。
手に汗握り、息をするのも忘れがちでした。

延長戦30分を含む120分の死闘のあとの、PK戦。
このワールドカップで“にわかファン”となった私ですが、これ以上に緊張する舞台は世の中そうそうないだろうなと、震えながら見つめました。

明暗とはこのことで、光あるところに影あり。
勝負には勝者がいて敗者がいる。
パラグアイ陣が大喜びする傍らで涙を浮かべる選手たちに、私ももらい泣き。夢であってほしいと思うけど、これが現実・・・。

「泥臭くたっていい、下手なりのサッカーをしよう」 
「スーパースターはいないけど、自分たちはピッチの11人、控え選手、監督、コーチの全員で戦っているんだ。サッカーはチームプレーだってことを証明するんだ。」
よく監督や選手が口にしていた言葉。
みんなでやれば、なんとかなる。まさに日本流のやり方でここまで来たんですね。

終わってみれば、海外メディアはスペイン対ポルトガル戦ばかりを取り上げているし、日本の戦いぶりは海外では酷評されていることもあるようです。

でも!
私は純粋に、サッカーの楽しさをしったし、厳しさも知ったし、何よりも感動したので、それで十分。
ありがとう日本!!! (←ジャパンブルーのつもり)

じゃ、そーゆーことで、気持ち切り換えて・・・、
ビバ!アルゼンチン! メッシがんばれ(^-^)

2010/06/13

オレオレ

ついに始まりました、World Cup 2010!
私はまったくサッカーのことは分からないし、選手も知らないのですが、サッカーの“World Cup”というものが世界では如何にビッグイベントかは、肌で感じた経験があります。

2002年、日本と韓国が2国共同開催をしている最中、私はちょうど旅の途中で、東ヨーロッパ辺りにいました。
旅の先々で、自分が日本人だと伝えると、「WorldCup!旅なんかしてる場合じゃないでしょ。なんで日本で試合を観に行かないの?」 “信じられな~い”といった顔つきで言われたものです。

ちょうどクロアチアにいた時、クロアチアが1戦を勝利しました。
すると街中が大騒ぎ。街ですれ違う他人同士が誰彼かまわずハグや握手やスマイルを交わしており(もちろん私に対しても)、全員ハッピー、全員友達とはこのことでした。

World Cupが終わった直後、アルゼンチンに行ったのですが、もちろん話題はWorld Cup。
アルゼンチンでは、アルゼンチン戦の時は、誰も働かない(本当はダメだけど黙認)のだそうです。オフィスでもみんなTVを見守るんだそうです。「負けたときは泣いたわ」と私の友達(女性)が熱く語ってくれました。

そして2006年のWorld Cup。この時はボリビアにいました。
強豪揃いの南米で、ボリビアがWorld Cupに出場できる術はないのですが、南米のサッカーに対する情熱はボリビアでも同じです。
とりあえず南米からの出場国を応援します。アルゼンチン派、ブラジル派なんて感じで分かれたりもします。
仕事中でもTVにかじりついているのはアルゼンチンと同じ。やむを得ない人は、ラジオのウォークマンを耳に付けたまま仕事です。そしてなんと、「今日は午後から試合を(TVで)観るから早退します。」なんて人もいました。

ボリビアでも、夕方、近所の子供たちが年齢関係なく集まって、道端でボロボロのボールを裸足で追いかけて砂埃が舞っている光景を度々見かけました。その脇では野良犬がうざそうに寝そべっている。 このシーンを見ると、いかにも途上国なのですが、それより何より、南米におけるサッカーとというものが如何に生活の一部であるかを痛感したものでした。

ところで、昨日のアルゼンチンVSナイジェリア戦で、Messiを❤マーク付きで見守っていた私。

負ければ国内では犯罪者扱い。バッシングのシャワー。
生まれた時からみんながサッカー選手を夢見る国、サッカー選手が歌手や俳優より崇められる国。そんな、いわゆるサッカー大国の選手が背負うものは、「夢」なんてレベルではなく、「国家」であり「命」であるのかもしれません・・・。

ボリビア国内チーム同士のサッカー観戦でも、サポーターのバッシングはすごかったです。自分のサポートチームの選手でも、ミスすれば「ひっこめー」「役立たず」「ヘタクソ」「ボケ」「ナス」(←これはナイか)と容赦なくヤジを飛ばしていました。相手チームに対するヤジもひどい。
“生きたスペイン語はサッカー観戦で学べ”。その日以来の私の教訓です。

そう考えると、日本は「スポーツマンシップの精神」が徹底しているから感心してしまいます。負けても「しょうがない」「よくやった」「次があるさ」と慰めたり、あるいは諦めて「これが実力だったんだ」とやけに冷静になったり。でも、これこそが、サッカー大国との気迫の違いなのかな、と思ったりもしますが。

そして2010年。母国日本でWorld Cupを観るのは、1998年のフランス大会以来です。
あれから12年(?!)。あのときは、初出場だったせいでしょうか、負けると分かっていてももっと盛り上がっていた気がします。
今回、日本戦の時の盛り上がりはどんなもんでしょうかね。

2010/06/10

The Cove

昨夜、話題の映画「The Cove」を観に行きました。
http://www.thecovemovie.com/
第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したアメリカの作品です。
先週、東京と大阪の映画館が相次いで上映を中止したことで、ニュースにも取り上げられていました。
日本で行われているイルカ漁の実態を暴いた衝撃の作品です。
しかし、これを「反日映画」だとする一部の右派団体からの抗議を受け、映画館が上映中止に追い込まれたわけです。

今回の上映会は、映画館ではなく、とある雑誌編集者が自主上映をしたものでした。
ニュースで騒がれた直後ということもあってか、警察が出動して入場を見守り、物々しい雰囲気でした。前売券を持っていない客が、長蛇の列を作っていました。


映画上映のあと、ジャーナリストたちによるシンポジウムが行われました。
そして、なんと映画の主要人物リック・オバリー氏がサプライズゲストとして登場!

まぁ、それはさておき、シンポジウムの趣旨は、映画の内容の是非を論じるものではありませんでした。
参加していたジャーナリストたちが口々に訴えたのは、日本国憲法第21条が保証する「言論表現の自由」でした。
ジャーナリストたちが一致して発表した緊急アピールは以下のような内容でした。

「評価が分かれるような問題作と言われる映画は日本では上映できないのか」 
「そもそも海外では広く公開されているこの映画が、作品で描かれた当事国の日本で公開できないというのは、日本における『言論表現の自由』の脆弱さの表れである」
「作品への批判は当然あってよいし、批判の自由が保障されることが大切」
「しかし、たとえ自分と相容れない価値観の作品であったとしても、発表する自由は認める。それが『言論表現の自由』の基本原則だ。そしてそういう作品こそ、広く議論されるべきで、作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪ってしまうことになる」

そして今日、ニュースをネットやTVニュースで見て、唖然としました。
シンポジウム参加者の一人であったジャーナリストW氏の発言(イルカ漁に比較的肯定的発言をした)のみが取り上げられ、まるでジャーナリストたち全員の意見、ひいてはシンポジウム自体の主張は“イルカ漁を弁護、映画は否定”みたいなまとめ方をしているんです。

マスコミの言うことなんて、半分ウソだと疑ってかかった方がいいとは常々思っていましたが、ここまで歪んで報道されるとは・・・。あるいは、私の解釈が間違っていただけなのか。
とにかく、私がシンポジウムで聞いた主張は、あくまで言論の自由、上映しないと始まらないということであり、映画の中身の賛否には一切言及していませんでした。

散乱する情報に翻弄されることなく、正しいことを見極められるようになりたいものです。
えてして「正しいこと」ひとつではないことが多いですが、そのどれもが「正しいかもしれない」あるいは「間違っているかもしれない」と立ち止って考えられるようになりたい。

2010/06/05

Esperanza

La cituación política está caótica, Japón necesita buenas noticias.


2010/06/02

Danny Boy

今週は私、この曲の虜です。
「Danny Boy」。アイルランド民謡です。

いろんな人が歌っているようですが、
私はこの男の子が歌うDanny Boyが一番好き↓↓
歌唱力、楽曲の美しさ、そして歌詞の内容に鳥肌が立ちました。
戦場へ去っていった息子を想う親の気持ちが描かれています。


この曲、Celtic Womanの「You raise me up」にそっくり(ってゆーか同じ!)と思ったら、やはりこの「Danny Boy」が原曲になったのだそうです。


今朝のニュースで、最近入隊する若い自衛官の動向を特集していました。
最近では、パイロット希望者の中で戦闘機を希望する隊員が激減しているそうです。輸送機や救難機が人気なのだそうです。昔は戦闘機が花形だったそうですが。
インタビューを受けた青年のコメント:「私は人を殺すためではなく、助けるために自衛官になったのです。」

また、最近の若い隊員は、陸海空軍の中でも海軍を敬遠する傾向があるのだそうです。
長期の航海は、携帯電話の電波が届かないからだとか・・・。


ところで今日、鳩山首相が辞任。
「またか」とつぶやいたのは私だけではないでしょう。
最近の新入社員は打たれ弱い、困難にぶち当たるとすぐ辞めてしまう、と各企業は対策に追われているようですが、首相も然り、若者だけではないようです。

辺野古の青い海が守られますように。