2010/05/27

いのちの山河

2年ほど前、「日本の青空」という映画を友人に教えてもらい、そのとき住んでいた埼玉の市民ホールでたまたま自主上映会が催された時に観に行きました。
日本国憲法がどのように作られたのか、憲法9条の意味などを伝える素晴らしい映画でした。

そして今日見たのは、日本の青空Ⅱ。「いのちの山河」といいます。
今回も、近くの市民ホールで自主上映されていたので観に行ってきました。
HPはこちら↓↓
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora2/index.php

~あらすじ~
“豪雪・多病・貧困”で苦しむ岩手県の山間の小さな村、「沢内村」。
主人公である深澤晟雄は、ある日仕事を辞め、妻と帰郷する。
昔と全く変わらず悲惨な村の状況を前に深澤は、何とか村をよくしたいと立ち上がり、村長に抜てきされる。

村民との「対話と行脚」を欠かさず、且つ自らの信念である『生命尊重』行政の在り方を説き、憲法25条を盾に、日本国内初の老人・乳児医療無料化を達成。
やがて、全国でも最悪の乳児死亡率だった村が、全国初の乳児死亡“ゼロ”という記録を生み出すまでになる。



憲法25条第一項
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」


残念ながらこの地球上には、金持ちもいれば貧乏人もいて、経済的格差は広がるばかりですね。
それでも私たちの「命」だけは、平等であらなければなりません。
命の価値は、金持ちも貧乏人も関係ないのです。
生まれる命、生まれてきた命、育つ命、そして老いる命、そのすべてが平等で尊重されるべきものなのです。
そんな、当たり前のことを教えてくれる映画です。

深澤晟雄は、昭和32年~40年にかけて、始めは斬新過ぎて受け入れてもらえない考えも、粘り強く訴え続ければ意識改革は可能であること、一人の力は小さくてもみんなでやればどんな困難も打破できることを証明した方です。

最近の若い人たちは、お固いメッセージを直球ストレートで投げかけてくるようなこういう映画はあまり好まないのかもしれません。客は、全員と言っていいくらい年配の方でした。
私は、こういう映画、好きです。
まどろっこしくなくて、分かりやすい。スッと理解できる。
何気に超豪華キャストなんですよ(長谷川初範、とよた真帆、宍戸開、大鶴義丹etc)。
皆様のお住まいの地域でも上映される際はぜひ足を運んでみて下さいね♪

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