2009/06/29

As slow as possible

明日で2009年の上半期も終わり。
早い、早過ぎる。
そんな時間の流れを考えていたら、ラジオで作曲家&ピアニストJohn Cageを題材にしたエッセイが聞こえてきた。

私はこの作曲家のことは最近知ったばかり。
代表作は、『4:33』(4分33秒)。
グランドピアノの前に座り聴衆の視線を浴びながら、4分33秒間、沈黙するというもの。
この沈黙の間も「無音」であるわけではない。
聴衆が無音の中にある「音」を聴きとること、それがこの作品。
試しにお聴きください↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=gN2zcLBr_VM

そして、今回初めて知った曲は、「Organ²/ASLSP」。
ASLSPは「AS SLOW AS POSSIBLE 」(できるだけ遅く)の略。
ASAPにしなかったのが、天才っぽい。
「AS SOON AS POSSIBLE」と間違われないためか?
その曲は、ドイツの教会にて2001年9月5日から2639年にかけて演奏されている。今この瞬間も機械によって演奏されているそうだ。

「無音パートが1年半続き、2003年には最初のコードが鳴らされた。2006年にコードが変わり、2008年に6番目の音が鳴り、その音楽は、まだ続いているどころか2639年まで終わらない。
600年以上かかる音楽を、馬鹿馬鹿しく思うとき、同時に、分刻みで動く一日も同じくらい馬鹿馬鹿しく思えてくる。
おそらくそれが、作曲者John Cageの狙いなのだ。
“AS SLOW AS POSSIBLE”
その曲は、今日ものんびり、続いている。」

ラジオはこう語った。
うーん・・・。
そこまでゆっくりしていたらちょっと退屈そうだ。
私は「AS PURE AS POSSIBLE」にしよう。
略して「APAP」。

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