2009/05/17

伝説の白いギター

私の白いギター。


このギターを手に入れた頃バイトをしていた病院で、患者さんに「ギターで『Complicated』(アヴリル・ラヴィーンのデビュー曲)を弾きたいから教えて」と言われたのでした。
ギターなんて触ったことのない私が教えるはめになり、その日から、とりあえずこの曲のコードだけを猛特訓。

一夜漬けで生き抜いてきた私は、その難関もクリアしたのですが、モチロン次の日には弾き方を忘れました。


それ以来、部屋の飾りと化した白いギター。
正確に言うと、私のギターではないのかもしれません。
大学生の時、友達の友達の友達(軽音サークルの男の子)から譲ってもらいました。
「もっと良いギターを買ったから、古いこのギターはもういらなくなった」らしいです。カバー付きでした。
カバーはその子のお母さんお手製だったので、もらうのは忍ばれてお断りしたのですが、いらないからあげると言われたのでした。

あれから約6年が経ち、ようやく再び白い姿を目にする時がやってきました。
音楽療法の学校で、ギターの授業が始まったのです。学校へ持っていったら、どうやらこの白いギター、ウン十年前の古いものだけど、なかなか価値のある良いギターらしいのです。
おもちゃギターかと思っていただけにビックリ。
そして、ウン十年前のものと聞き、きっとこのギターをくれた軽音クンのお父さんが弾いていたのを息子にあげて、その息子のためにお母さんがお手製のカバーを作ったに違いない、と空想してしまいました。

だとしたら、息子への愛情たっぷりのギターとギターケースを他人(私)にあげてしまった軽音クンってば、なんて親不幸者!

大きなお世話ですね・・・。
とにかく、私は誰だか知らない人の親御さんの愛情を引き継いだのだから、大切にしようと誓いました。

そんなわけで、そろそろ「お飾り」から「楽器」にしたいっ。
練習しまーす(たぶん)。

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