2010/07/31

Costa del Sol  太陽の国スペイン

ルーマニアからスペインはマドリッドへ飛びました!
マドリッドには、ボリビアで出会った親友のマリソルが住んでいるので、再会の旅です。
実は2年前にも会いに行っているので、“再々会”です。
「また会おうね」と言って別れただけに、また会いたいし、そのためにはまたスペインへ行く。

今回は、夜行バスでマドリッドから更に7時間南へ下り、Málaga(マラガ県)というところにある街Fuengirola(フエンヒローラ)まで、避暑に出かけました。

早朝に到着し、海岸をお散歩↓↓ 朝陽がぐんぐん上ってきました。
避暑どころか、太陽が燦燦と照りつける熱帯でした・・・。
でも海の側にいると、なんとなく涼しく感じる。
フエンヒローラのビーチは、「Costa del Sol」=太陽のビーチと言われています。 マリソルと↓↓

実は、ここフエンヒローラには、マリソルと私の共通の友達が住んでいるんです。
私が働いていたボリビアの精神病院に入院していたエリザベスとそのお母さんのファニーです。
ファニーの家は、海岸に面した高級マンションの一室で、そこに泊めてもらいました。
最高のロケーション!家から水着で海へ出て、水着で戻れる。
目の前が海なのです。
朝方、まだ観光客もまばらな時間帯からファニーとマリソルと3人で、新聞を読んだりおしゃべりしたり居眠りしたりと、ビーチでまったりしました↓↓
残念ながら、娘のエリザベスは再入院中でした。
海辺のリゾートマンションやホテルと並んで、病院がありました↓↓
面会もビーチでできるという、なんともウラヤマシイ立地条件です。
OT室もあったので、思わず覗いちゃいました↓↓
セラピーは既に終わっている時間帯でしたが。
エリザベスは、ボリビアで入院していた頃よりずっとよくなっていましたが、精神科疾患と一生付き合っていく自分の人生への憤りと嫌悪感とで虚無的になっていました。マリソルと私に会えて嬉しそうではあるけど、その半面、健康であればこうして旅行も楽しめるのに自分は病院の中で生きているということを比較して、悲しんでいるようでもありました。

お母さんのファニーは「精神病は、本人にとっても家族にとっても、世界で一番悲惨な病気。ガンよりも認知症よりもね。」と、何かにつけて母に当たるエリザベスと向き合った後にポツリとつぶやきました。
私も普段患者さんとは関わるけれど、家族の気持ちに寄り添う機会はありません。
想像する努力はするけど、きっと想像を超える、計り知れない苦悩なんだろうな。
ファニーとエリザベスを目の前にして、実体験として勉強させられました。
ファニーは今、自身の死後のエリザベスの人生を危惧しています。
マリソルは、「自分の人生も楽しんでね」とファニーに声をかけて別れました。

さて、フエンヒローラの近くに、Mijas(ミハス)という町があります。
建物はどれも白いペンキで塗られていて、太陽に照らされると眩しくも美しい町です↓↓
町は歩いて見て回れます。完全に観光化されています。日本語の看板もいっぱい見かけました。
町に入るとすぐのところにある小さな教会は洞窟の中にあり、とても素敵でした↓↓

ところで、ファニーの住むマンションにはプールが付いていました。
日光浴しているオモシロイ男性が目にとまって思わずシャッターを押してしまいました(^-^)↓↓
こうして太陽の国スペインも満喫、大満足の旅を終えた私でした。

帰国の飛行機で体調を崩し、エコノミー席で8時間のたうちまわり、成田空港に着いたら付属の診療所に駆け込み点滴を2本打たれ、挙句の果てにスーツケースが届かないというアンラッキーが待ち受けているとはつゆ知らず・・・。

2010/07/30

El castillo de Drácula ドラキュラの城

結婚式の翌日、新郎新婦が企画してくれて、招待客のみんなでトランシルヴァニア地方にある「ドラキュラの城」へ出発!バスを1台チャーターしてくれたのでした。

こんな機会でもなければ一生来なかったであろうルーマニア。
観光ポイントも何も調べずに来てしまった私ですが、ルーマニアと言えば、ドラキュラの城らしいですね。知らなかった・・・。
外から見ても中から見ても、おどろおどろしい雰囲気は特になく、爽やかな新緑に囲まれていました。

私たち一行です↓↓入り口前でハイポーズ!


行く前は、やれニンニク持っていこうだの、十字架がいいだのヤイヤイ言って盛り上がった私たちでしたが、ドラキュラは夜に暴れるので昼間は大丈夫なのだと後で思い出しました。
ま、もっともドラキュラの話自体が物語なのだけど・・・。


近くにチーズ屋さんがいっぱいありました。
ここはパラダイスか?!パンとチーズがあれば生きていけるわ私。


あっという間にルーマニアとお別れを告げる日がやってきました。
結婚式で知り合った招待客のみんなとは、たった4~5日のお付き合いだったけど、毎日一緒に過ごしたからまるで家族みたいでした。
一人旅も楽しいけど、こうして楽しさを分かち合う旅もいいなぁとしみじみ思ったのでした。

そしてルーマニアから一路、スペインへ!!

La boda en Rumania ルーマニアの結婚式

7月15日~25日、ルーマニア&スペインへ行ってきました。
チリ人の友達が、ルーマニア人と結婚するので、式に参列するためです。
Fui a Rumania y España desde el 15 de julio hasta el 25 para asistir a la boda de una amiga mía de Chile que se casó con un rumano.

ルーマニアの首都はブカレストですが、私が行ったのはシビウ↓↓
La capital de Rumania es Bucarest y mi amiga vive en Sibiu.

シビウは、15世紀前後の歴史的建物が混在する、ドイツ色の強い街です。
Sibiu es una ciudad pequeña en Transilvania que tiene influencia de Alemania. Hasta ahora se conserban los edificios del sigloXIV o XV. Con razon Sibiu ha sido Capital Europea de la Cultura en 2007.

↓↓ こちら、街のシンボルの橋
Esto es el puente de Sibiu, el símbolo de la ciudad.

夜、街の中心部にある広場に仮設野外劇場が登場。
バレエ「カルメン」の舞台が上演されました。生オーケストラ演奏付き!
主演(ホセ役)&振付担当は、友達の夫となるルーマニア人のバレンティンです。
En la noche de mi llegada apareció un teatro de aire libre en la plaza principal. Representaron el ballet "Carmen" junto con la orquestra. El rol de coreografía y el papel principal,José, fue el esposo de mi amiga chilena.

夜に、公共の場で、レベルの高い芸術を提供。さすがヨーロッパ。
日本もこのくらいやらないと、一般庶民のクラシック芸術への関心度は高まらないんだろな。
Admiré la idea, hacer un teatro de buena calidad en la noche en el lugar público para toda la gente. Creo que en Japón falta popularizar el arte clasico, debería aprender de Sibiu.
いよいよ、結婚式の日です。
ライスシャワーでお見送り↓↓
Por fin llegó el día del matrimonio. Felicitamos a los novios con arroz.

そのあと、街の広場をみんなで練り歩き、街の人からも祝福を受けます。これがルーマニア流らしい。
Luego los novios y nosotros los invitados caminamos en la calle cruzamos la plaza principal hacia el puente. Mientrás caminabamos recibieron las felicitaciones de la gente pública.

そのあと、パーティー会場へ移動し、長い長い昼食の始まりです↓↓
Marchamos a un restaurante y empezamos la fiesta más larga del mundo.

今回の招待客は、とにかくインターナショナルなメンバーの集まりでした。たくさんのチリ人、フランス人、イタリア人、コロンビア人、ドイツ人、そして日本人。
みんなの共通語は英語ではなくスペイン語!
ルーマニアにいながら、スペイン語の集中講座を受けた気分です。
La novia, mi amiga, trabajó en un acompañía internacional en Japón así que los invitados eran franceses, italianos, alemanes, colombianas, japoneses y claro, sus familiales chilenos.  Lo interesante es que la lengua común para todos fue español. Pude tener clase intensiva de español estando en Rumania.

コース料理だったのですが、なんと各お料理の合間に2時間の休憩があるんです!
前菜のあと、コーヒーが出て唖然。
つまり、一皿食べたら2時間は踊れ、と。。。
En la fiesta nos trajeron un café después de un plato grande de aperitivo. No entendíamos y preguntamos si se estaba acabando la comida ya... Nos expricaron que hay 2 horas de descanso entre platos hasta el postre para que bailemos, eso es el estilo de boda de Rumania. No podía creer que tardaran 10 horas en traer postre.

料理もないし、踊るしかない。これも、ルーマニア流らしい。
12時間ほどの長~い式&パーティーでした。
こんな長い結婚式は初めて・・・。チリ人もびっくりしてました。
新婦のお母さんと叔父さんが、チリの踊り「クエカ」を披露↓↓
La madre y el tio de la novia mostraron el baile tradicional de Chile,Cueca.

日本と違って楽しいなと思うのは、新郎新婦も参加型のパーティーであること。
招待客に交じって一緒におしゃべりして食べて飲んで踊ります↓↓
Todos bailamos mucho.


新婦とは日本で知り合いました。あのときは、まさかルーマニア人と結婚して住むことになるとは思いもしませんでした。人生何が起こるか分からないものですね。
遥かかなたの、言葉も分からない、知り合いもいないルーマニアに嫁いだ彼女の不安も大きい。
けれど、それにもまして、新しい人生を開拓しようという彼女のバイタリティーは、日本にいたときと変わらず健在で安心しました。
人生何が起こるか分からないから楽しい!
Conocí a la novia en Japón. Nunca me imaginaba que ella se casaría con un rumano y viviría en Rumania ni ella misma. Después de la fiesta ella me contó que estaba preocupada por su nueva vida en Rumania sin saber el idioma rumano y sin tener trabajo, pero al mismo tiempo estaba llena de vitalidad para empezar algo nuevo. Siempre la apreciaba y admiraba su forma de pensar y de ser cuando ella estaba en Japón.

¡Mucha suerte y muchas felicidades!

ルーマニア編2へ続く・・・
そのあとスペイン編です(^-^)

2010/07/05

Le Concert オーケストラ!2

有言実行?!
昨日観た映画「オーケストラ」をもう一度観たくて、今日も観に行っちゃいました、渋谷の東急Bunkamura。
毎週日曜の最終回は千円ですよ!おススメですよ!
2度観て、ようやく理解した箇所あり、見逃していたところありでした。
結末は分かっていれど、今日も笑いと感動を与えてくれました。

頭の中で、ぐるぐる映画が回っている。
しばらく、ふわふわ頭になりそうです。

2010/07/03

Le Concert  オーケストラ!

あれは母の日のことでした。
テレビより専らラジオの私は、その日もJ-Waveを聴いていました。
日曜の午前中の番組、「Happiness」。
母の日特集で、リスナーから募集していたメッセージのテーマは、
ズバリ「母の教え」。
次々と読まれる誰かのメッセージに感動しながら、私も投稿しました。
残念ながら読まれなかったのですが・・・、なんとその日のプレゼント当選者に選ばれました!
“母子で行ってくださいね”と映画「オーケストラ!」ペアチケット。

あれから約2カ月たち、ようやく見に行ってきました。
我が母が遥々愛知県から映画を観に来れるワケはないので、替わりと言ってはナンですが、友達のお母様をお誘いしました(^-^)


そんなわけで、東京では5月から上映され、人気のため上映が延長され、現在もロングラン上映中の作品です。
http://orchestra.gaga.ne.jp/#/main

「オーケストラ」という題名だから、クラシックファンでないとつまらないと思われるかもしれません。
もちろん、クラシックファンにはたまらないのですが、そうでない人も観ればクラシックが好きになる作品だと思います。音楽を楽しむということを、ダイレクトに伝えています。
クライマックスを奏でるチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」は圧巻です。鳥肌立ちました。
スタンディングオベーションしたくなりました、映画だけど。

実はこの映画には伏線があり、というかこちらが本当はテーマなんでしょうけど、人間の生きる力であり、ロシアの共産主義時代の歴史であります。
歴史の流れに翻弄され、いわゆる「社会の負け犬」となり果て30年。
そんな主人公でも、人生やり直せることを証明。
勇気と希望を与えてくれる作品です。
もう一度、映画館に足を運んで観たい映画。

ちなみに、私がラジオに投稿した「母の教え」はと言うと・・・、
“忘れること”です。
夫婦喧嘩しても親子喧嘩しても、翌日にはすっかり忘れて何事もなかったかのように接してくれた母。
「あ!喧嘩してたんやった!忘れてたわ!!」とよく呟いていたものです。
翌日、気まずくて自分からは話しかけにくい私には拍子抜けの一言であり、その言葉に何度もホッとさせられたのでした。
きっと父もそんな母に救われていたに違いありません(たぶん今も)