今朝起きたら筋肉痛でした。
昨日、格闘したせいです。
大泣きしている患者さんがいて、逃げようと必死なので、私も必死で抑えたのです。
来たくなかったのに、知らずに連れられて来たようです。
小柄で細見の女の子だったけど(といっても二十歳過ぎ)、私の全力での対抗も空しく、爪でガリガリされ、服が引っ張られて伸びきり、腕時計がひきちぎられました。
力で抑え込むのが必ずしも良いわけではないと思うけど、彼女の場合、重度の発達障害で言葉や状況での理解ができないので、外にダッシュされては危険ということでこういう手段になりました。 彼女は泣きながら自分の顔もゲンコツでごんごん叩きまくります。
自傷行為です。
言葉を持たない彼女が自分の気持ちを表現する方法が、自傷そして多害行為であることが悲しくなりました。
彼女は害を与えようとして私に向かってくるのではなく、気持ちの伝え方をそれ以外に持っていないからだと思う。
だから「多害」とは思いたくないけど、結果的に「害」になってしまっているのでした。
午後3時間ぶっ続けの格闘の末、疲れ果てた彼女は泣きながら眠ってしまいました。 私もへとへとでした。
爪のくいこんだ腕が痛くて、何度言っても分かってもらえない胸も痛くて、トイレに駆け込みこっそり泣いてしまいました。
「こんなの日常茶飯事。慣れますよ。」と、びっしり爪の傷痕の残る両腕を見せてニヤッとする同僚。
たしかにそうかもしれない。
でも、この心と体の痛みに慣れることなんてできるのかな。
物言わぬ相手の気持ちを理解してあげる、受け止めてあげるって、私にはとても難しい。
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